こんにちは。
普段、noteにてレアル・マドリーのコアな記事ばかり書いています。
その一方で「プレミアファンだけどリーガではマドリーが好き」といった声も多くいただくようになりました。
私はレアル・マドリーファンなので、多くのファンが増えて欲しいし、マドリディスタになってほしいです。
そこで、観戦する際に、「誰が誰?」というのは知っていたほうがいいかなと思い、また名鑑を作ることにしました。
もちろん、このページを見てくださっている方なら、ラモスやモドリッチ、ベンゼマあたりは既に知っていると思います。しかしマドリーには個性の濃いメンバーが数多く揃っていて、せっかくなら皆覚えたほうが楽しめると思い、私なりに作ってみました。
トップチーム24人分です。
去年版はこちら。
1 ティボ・クルトワ
昨季は堅守のチームの象徴のひとりで、マドリーのGKにしては珍しくサモラ賞(平均失点数の最も少ないGKの賞)を受賞。4年連続のオブラクを蹴落とした受賞で、自身はアトレティコ時代を含め3度目。34試合20失点で、失点率は0.59だった。
最近長年の課題であった足でのセーブが改善傾向にあり、以前のように股を抜かれることも減りそうだ。
まさに絶好調。全盛期ではと感じさせる現在の彼は一見の価値ありだ。
13. アンドレイ・ルニン
マドリーの未来とされるGKだが、レガネス、バジャドリーとレンタル先で出場機会に恵まれず、
それをきっかけにマドリーは「レンタルメンバーウォッチ部署」を作ったほど。
昨季の後半はオビエドで出場機会を得て帰還。
本来はマドリーももう少し経験を積ませたかったはずだが、Covid-19による「誰も獲得しない」政策により、アレオラの退団後のポジションを任されることになった。久保建英と仲が良い。
2. ダニエル・カルバハル
アクラフ・ハキミがドルトムントでの覚醒にもかかわらずマドリー復帰に消極的だったのは、この不動の背番号2の存在があったから。
唯一無二の右サイドバックのチャンピオンも、右膝の内側側副靭帯を痛め年内は絶望。年明けから暴れまわりたい。
3. エデル・ミリタオ
スピードとインテリジェンスに優れたセンターバック。新加入の昨季はリーガでは15試合の出場と、ヴァラン-ラモスのファーストチョイスの壁に阻まれた。
とはいえ、右サイドバックで出場したベティス戦以外のパフォーマンスはまずまずで、無難にこなした。
今年はレギュラーを目指す時だ。
4. セルヒオ・ラモス
昨季は得意のPKを決め続け、チーム2位の11ゴール。
強烈なパーソナリティは健在で、COVID-19の政府の会議に、自身のイメージの政治利用を嫌い出席を拒否することも。
若い頃よりは筋肉量を増やし(以前の写真と体躯を比べて見てほしい)、プレースタイルはやや変化しているが、パフォーマンスも低下は見られない。
敵には嫌われる「歩く賛否両論」は、マドリーでは絶対の頼れるキャプテン。
5. ラファエル・ヴァラン
昨季は総じて安定したパフォーマンスも、最後のシティ戦の致命的な2つのエラーで台無しに。
「僕のせいで負けた。」とチームに謝罪した。
彼のスピードは、パワーに比重を置くようになったラモスの背後をもカバーするが、
世界最高のセンターバックへの飛躍のためには、何かまだ足らないのも確か。
シティ戦後、シューズをナイキからプーマに変更した。
6. ナチョ・フェルナンデス
かつては鉄人と言われた男も、昨季は靭帯、ハムストリングの怪我が重なり、寂しいシーズンに。
カルバハルの負傷で空く右サイドバックで、存在感を見せれるかがまず今季のポイント。
12. マルセロ
かつては世界最高の左サイドバックの名を手に欲しいままにしていたブラジリアンも
昨季はメンディに押され出場機会が減少。
とはいえ、第3節のバジャドリー戦のように、休養十分であればまだまだ一流。
持ち前の華麗なテクニックで、得点力不足に喘ぐチームを救いたい。
19. アルバロ・オドリオソラ
昨季は9節のマジョルカ戦での退場で信用を失い、冬にはバイエルンにレンタルに。
しかし出張先でもベンチもチームは輝き、わずか613分の出場で5冠を獲得。
カルバハルが長期離脱の翌日に離脱するが、今季も幸運の置物としてのスピリチュアルな活躍が期待される。
23. フェルラン・メンディ
獲得時には高額な移籍金もあり疑問視されていたが、
フィジカルと運動量にモノを言わせたパワフルなパフォーマンスで、マドリディスタのハートをキャッチ。
マルセロにはない守備の安定度は、昨季の堅守のチームの支えた。
今季は攻撃でもさらに活躍の幅を広げたい。
MF.
8. トニ・クロース
「マドリーの攻撃はクロースが操っている」というのはカゼミロの言葉だが、
彼の存在はマドリーにとっては絶対。中盤の少ない中、怪我の少ない彼は今年も酷使が予想される。
常にadidasの絶版モデル(11pro)のシューズを履き続けることでも有名。
10. ルカ・モドリッチ
今年9月で35歳となった「ルキータ」は、昨季はCovid-19による中断明けに復調。
近年でベストを思わせる試合の支配力は改めてファンを唸らせた。
ジダンの信頼厚い、誰よりも走るバロンドーラーは、円熟の輝きでチームを飛翔させられるか。
日本では女性ファンから熱烈な人気がある。
14. カゼミロ
昨季は守備が冴え渡り、ほぼ出ずっぱりながらMVP級の活躍を披露。
事実上代役は不在の状態が複数年続くが、堅守のチームに彼は欠かせない。
ジダン政権をある種象徴する存在のひとり。
頭が良いので、スピリチュアルが出る時はポジションが右よりになる。
兄貴分的な性格で、若手の活躍を誰よりも喜ぶナイスガイ。
15. フェデ・バルベルデ
「パハリート」(小鳥)と呼ばれるマドリーが誇るエンジン。
昨季はポグバの獲得の噂が散々流れた後の大活躍で、新聞には「ジダンにとって彼のポグバ」という表現が散見された。もはや中盤での絶対軸のひとり。
Covid-19後はやや息切れしたが、プライベートでも息子が誕生しパパに。
パパとなった小鳥は、怪鳥にさらなる飛躍を遂げるか。
17. ルーカス・バスケス
契約は来年までで、マドリーは熱心に放出したがっている状況がここ2年続いており、出番が減っている。
とはいえジダンの忠実なるソルジャーは、ベテランの多い中盤に運動量が必要な時にそれを注入できる貴重な駒。ジダンの寵愛っぷりは、現地でもしばしばネタにされている。
カタールからの高額オファーを断り、ひとまずは白いユニフォームでの契約最終年に挑む。新契約を勝ち取れるか。
21. マルティン・ウーデゴーア
昨季とうとうリーガで輝きを放った、マドリーの2015年からの長期育成プロジェクト。
ソシエダへのレンタルは本来2年間の予定で、本人もソシエダ残留を希望していたが、
シティ戦の敗退を受けて、補強に金が使えないマドリーは急遽彼を呼び戻した。(置物以外は)事実上の唯一の補強選手。
昨季終盤から膝蓋腱炎に悩まされており、まずはそれを万全にしたい。
22. イスコ
重要なゲームほどジダンに愛されるテクニシャンは、試合をコントロールしたい際の4人目の中盤としてしばしばチョイスされる存在。フロントはここ数年常に放出したがっているが、ジダンは彼を手放すことを一向に拒む。
ティーンを中心に人気がある。
FW.
7. エデン・アザール
久々の銀河系戦士でファンの期待は特大だったが、ハムストリングの負傷に始まり、ムニエのキックにより足首を痛めると、その怪我の影響が完治しないまま今を生きている。
背番号が背番号なだけに、偉大なるゴールスコアラーと比較されて体型が話題になることも。
プロフェッショナズムが足りない、という批判も増えてきた。
チェルシーでファンに愛された男は、マドリードでも愛を手にできるか。
9. カリム・ベンゼマ
ジダンが唯一全幅の信頼を置く前線のプレイヤー。
そのスタイルは「9.5番」と表現され、9番としてよりは10番としての才能のほうが評価されている。
それでも昨季のリーガでは21ゴール。マドリーのPKはラモスが蹴っているので、すべて蹴っていれば得点王も見えたかもしれない。
先日、特番がスペインで組まれ、ホルヘ・バルダーノの「君は9番なの?10番なの?」という質問に、彼らしいアンニュイな笑顔で心底困った様子を浮かべていた。
本来は「10番」に専念したいかもしれないが、結局は今季も「9番」の仕事を求められそうだ。
11. マルコ・アセンシオ
昨シーズン、アメリカで悲劇は起きた。前十字靭帯断裂、半月板損傷の大怪我。
シーズン絶望かと思われたが、Covid-19で伸びたシーズンには間に合い、復帰戦のゴールは皆を笑顔にした。
極めて復帰は順調で、今の所プレーへの影響もさほど目立つものはない。先日の代表合宿中は膝が腫れて周囲はヒヤッとしたが、大事には至らず。
今シーズンは怪我との付き合い方に気を配りつつ、そろそろ大器の真の覚醒の狼煙への足がかりを掴みたい。今季から背番号が11に。
18.ルカ・ヨビッチ
昨シーズン6000万ユーロで加入したセルビアの大砲は周囲の信頼を得られず、シーズン中断中はセルビア帰国後の自主隔離を破り、大統領直々に非難され、証言台に立たされるなど、ピッチ外での話題ばかりが目立つ結果に。
今シーズンも売却が既定路線で、マドリーはあらゆるクラブに売り込みをかけまくったが移籍先が見つからず残留。最後のチャンスを活かせるか。
ピッチ外の暴れん坊は、そろそろピッチ内でも暴れたい。
20 ヴィニシウス・ジュニオール
人々は彼を決定力がないと言う。
それでも、過渡期にある現在のマドリーの大ピンチのほとんどを救ってきたのは彼だ。負ければジダンのクビが飛んだであろう、ベルナベウのクラシコでも。ボールが転々と転がった際の彼のゴールは重要なものが多い。
それだけに、シティ戦2nd Legで彼が出番を得られなかったことを人々は不思議がった。
最近はチーム事情に合わせ守備意識が向上。課題の得点力も、現在2試合連続ゴール中と良いスタートを切った。
アザールが状態に不安を抱える中、マドリーの浮上は結局彼次第なのだ。
24. マリアーノ
昨季はヨビッチが優先された結果、前半戦はほぼ招集すらされず、メディアは「ジダンのオストラシズム」と書き立てた。
それでも、リーガで一番目立つ試合で1分でゴールを奪い、名を強烈にアピールした。
が、それだけだった。
多くのメンバーが放出される中、ベンフィカからの誘いを頑として断り残留。
今季は扁桃腺の手術で出遅れ、体重が8kgも減少するスタートとなったが、昨季と同じように、序列は最後尾から背番号9の座を狙う。怪我がちだけにまずは健康体を維持したいところ。
25. ロドリゴ
ジダンが買うインテリジェントなウインガー。
昨季はCLガラタサライ戦でティーンながらハットトリック。只者ではない存在感をアピールした。
本職は左サイドなのだが、右サイドでも起用可能な器用さが仇となり、輝きを放ちきれない印象。
競合は多いが、ジダンが時折与える本職の左サイドでの機会で、爆発したい。
トップチーム登録となり背番号は25に。
監督:ジネディーヌ・ジダン
昨季はチームを守備型にチューンし、ハイプレス主体のチームに改造することに成功。
また、Covid-19以降のリーグ戦を「11のファイナル」と銘打ち、無傷の10連勝で優勝を決めた様は、彼の監督としての名声をさらに高めた。
しかし、彼を神話としてきたCLの無敗記録はあっさり途絶えた。
ベイル、ハメスら不満分子を放出し、中盤不足にもかかわらずセバージョスも彼の希望で加えなかった。
補強はなかったが、これまでで最も、「ジダン仕様」のスカッドなのも確か。
伝説は再び神話を作れるか。そのためには、攻撃の再構築が必要だ。