26-27 レアル・マドリー選手名鑑

みなさんこんにちは。

昨季のレアル・マドリーはかなり混沌としているように見えたと思います。

シャビ・アロンソ監督を迎え、いわゆるW杯のスペインのようなサッカーを目指しましたが、ヴィニ、バルベルデ、ベリンガムといった重鎮たちの反発に遭うことに。

レアル・マドリーは伝統的に、スーパースターの能力を最大限に活かすようなチーム作りを好んでいます。

3連覇時代もクリスティアーノの殺傷能力を最大化するサッカーをしていましたし、フロレンティーノ・ペレス会長は「エンバペ、ヴィニ、ベリンガムという3大スターの共存」にこだわっています。

これは、フロレンティーノが幼少時代に見たチャンピオンズカップを5連覇した1950-60年代のチームへの憧憬が強いからと言われています。

会長のチームビジョンと、レアル・マドリーの世界の言葉で言えば「作家性の強い」監督であるアロンソの相性は良くありませんでした。

アロンソは盤面に興味がある監督ですが、フロレンティーノは、スーパースターが揃うチームのエゴのマネジメントこそが最も重要な要素と考えています。

クラシコには勝利(2-1)したもののアトレティコ(2-5)、リバプール(0-1)、シティ(1-2)に相次いで敗れアロンソは求心力を失い、11月ごろには会長の意向を反映せざるを得なくなり、すでにチームにはアロンソらしさ、「作家性」は失われていました。

後任のアルベロアは、どちらかといえばこれまでのレアル・マドリーの監督に近いアプローチでした。

怪我の影響でベリンガムとエンバペがおらず、スター格がヴィニシウスしかいなかった3月に素晴らしいパフォーマンスを見せますが、エンバペ、ベリンガムを再びチームに組み込む際、最適解を見つけることはできませんでした。

また、バルベルデとチュアメニが揉み合いの末流血沙汰を起こすなど、チームのゴタゴタは最後まで止まりませんでした。

過去2年、アンチェロッティ、アロンソ、アルベロアのいずれもが、チームの3大スター(エンバペ、ヴィニシウス、ベリンガム)が有機的に機能するチームを作ることができませんでした。

エンバペかヴィニシウスどちらか1人でいい、といったような常人の考えはフロレンティーノにはさらさらありません。

あくまでも彼の目標は全スターが共存した上で勝つことなのです。

さて、過去2年メジャータイトルなしという現状を打破するため招聘されたのは、ジョゼ・モウリーニョでした。

お世辞にも「旬の監督」とはいえませんが、レアル・マドリーをかつて率いた経験に基づくリテラシーとマンマネジメント、経験が優先された人事と言えるでしょう。

モウは第1次政権では、カシージャスとの対立を筆頭にチームが空中分解して終わり、当時を知る人からは不安の声もありますが、「モウもあの頃に比べれば丸くなった」という楽観論もあるように見えます。

バルセロナが徹底してスタイルを追求するチームなのに対し、レアル・マドリーは勝利至上主義、とにかく結果がすべてのチームです。

アロンソと選手の不協和音が囁かれ始めたのはアトレティコに2-5で敗れてからでしたし、アルベロアもバイエルン戦に敗退後、チュアメニ=バルベルデ事件のような数多くの問題が噴出しました。

ジネディーヌ・ジダンやカルロ・アンチェロッティのような例外的なカリスマと実績のある監督を除き、結果のみがチームを結びつける鍵なのです。

第1次政権のモウは最初のクラシコで0-5で敗れましたが、当時の彼はキャリアの全盛期でした。

今回同じことが起きたら、間違いなく再びチームは大きく揺らぐことになるでしょう。

既にチームのほとんどのメンバーがCLを2度(21-22, 23-24)制しており、エンバペのようなW杯歴代最多得点者もいます。チームはトロフィーが溢れた状態です。

モウに求められているのは、彼の極限的なアプローチでスターたちに飢えを取り戻すことだと思います。

毎年言ってるのですが、レアル・マドリーはとても政治的で特殊なクラブです。

noteではそんなチームの流れを日々追っているのですが(CM)、エゴがひしめくロッカールームに加えて会長もアクが強いですから、まあいろんなことが起こります。

一方で、ある意味それはスーパースター軍団の宿命でもあり、このチームの面白さでもあります。

この名鑑が、そんなチームの理解に役立てば嬉しいです。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

1. ティボ・クルトワ

万全なら敵なしだが、近年では負傷が増えてきており、シーズン、W杯ともに筋肉系の問題でリタイア。

ファンは彼のパフォーマンスには全く不安はないが、怪我をしないかどうかヒヤヒヤしている。

モウはチェルシー2次政権でロッカールームを共にしており、ギラついた全盛期の彼を知るほぼ唯一の存在。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

13. アンドレイ・ルニン

「ほとんどのチームでレギュラーになれるレベル」の贅沢な控えGKであるとされるが、昨季はCLバイエルン戦でのパフォーマンスが不安定で、「クルトワの不在を任せるにはやや頼りない」という声も聞かれるようになった。

潜在的な移籍希望もあり、去就が注目される。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

2. ラウール・アセンシオ

昨季は3月にけが人続出の中、無理して強行出場していたにも関わらずその後唐突に干されたことでアルベロアと揉めた。

その1ヶ月後には細菌性全結腸炎で6kg体重が落ちたりと、ツキのない1年となってしまった。

今季は放出候補で、モウに直接構想外であると伝達された。

しかし断固として残留を希望しており、わずかなチャンスに賭けている。

今季から背番号は2。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

3. エデル・ミリタオ

両膝の前十字靭帯断裂が癒えたものの、昨季は2度のハムストリングの怪我に苦しみ、4月にフィンランドで手術。W杯を逃した。復帰は9月予定。

それでもチームの信頼は絶大で、健康体ならばセンターバックの1番手。

年々ファッションがイカつくなっており、怪我のたびに彼の心のどこかが壊れてしまっているのではないかと噂されている。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

4. ディーン・ハウセン

昨季の補強の目玉と期待されたが、配球は申し分ないものの守備全般が弱く、守備能力が重視されるレアル・マドリーでは微妙な立場に。

ミリタオの復帰に伴いバイエルン戦ではベンチスタートとなり、W杯出場を逃した。

セルヒオ・ラモスに憧れており、今季から背番号4を継承した際は想いをインスタグラムに投稿した。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

12. トレント・アレクサンダー=アーノルド

カルバハルとの世代交代を成し遂げるべく加入したが、かねてから指摘されてきた守備難は相変わらずで、ドゥンフリース加入で向かい風。W杯も逃した。

とある日のMARCAに「唯一の疑問は、彼が守備を知らないのか、それともしたくないのか」と呆れられたこともある。

今季は中盤のコンバートも噂される。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

16. イブラヒマ・コナテ

レアル・マドリーが契約切れを長く狙っていた身体能力型のセンターバック。

ドゥンフリースとともに、フロレンティーノの選挙公約として加入した。

伝統的に守備能力が重視されるマドリーにおいて、特にパワフルなセンターバックを好むモウとあれば、加入のタイミングはぴったりだ。

もっとも、現状で5人いるチームで最も層の厚いポジションでもあるだけに、ミリタオが怪我でいない間に、どれだけアピールできるかが鍵となりそうだ。

リバプールの先輩の介護も求められる。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

17. マルク・ククレジャ

世界王者の不動の左サイドバック。

市場機会があると知るやモウが熱望し、6000万ユーロの電光石火のオペレーションをまとめ上げた。

「ヴィニが守らないっていうなら、彼の後ろの汚い仕事は全部やるよ」と意気込む。

バルセロナのユース出身だが、妻はマドリディスタのようで、喜びの声をSNSで投稿した。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

18. アルバロ・カレーラス

昨季、5000万ユーロの移籍金で加入。

序盤はフル稼働し、センターバックとしても時折好パフォーマンスを見せていたが、CLプレーオフのベンフィカ戦で圧倒され、評価が急落。

最終的にはメンディやフラン・ガルシアにスタメンを譲り、W杯行きも逃した。

その結果、今オフは放出候補となったが、残留を強く希望。

今季は原則としてククレジャの控え。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

22. アントニオ・リュディガー

カルバハル、アラバといった昨季のベテラン勢で、契約延長を勝ち取ったのは彼だけ。

ハウセンの不安定なパフォーマンスもあり、最終的にはミリタオに次ぐセンターバックの2番手としてシーズンを終えた。

陽気なキャラクターでありながら真面目な性格。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

23. フェルラン・メンディ

酷使の影響か稼働率が低く、昨季はわずか8試合しか出場することができなかった。

しかし出場すれば相変わらず守備面は無敵で、昨季もバイエルン戦2nd Legではオリーセをある程度封じることに成功。

ビッグマッチになるとメシアに見えてくる、ある意味宗教的な存在。

現在も負傷中で、復帰は10-11月頃の予定。

マフレズ、キンペンベ、ガブリエル・パウリスタ、モイーズ・キーンらと共に、仮想通貨企業の株主としての側面もある。

ベッドとデジタル、時々ピッチを行き来する男。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

24. デンゼル・ドゥンフリース

インテルに契約解除条項の2000万ユーロを支払って加入。

モウの好むクラシックな縦に行くタイプの右サイドバックで、スタメン争いはリードか。

フロレンティーノ政権下における初のオランダ人選手。

サイドバックながら190cmあり、身長の低い選手が多かった近年のマドリーではセットプレーも期待される。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

5. ジュード・ベリンガム

過去2シーズンは数字はともかく、チーム内で完全に機能することはできず、初年度の輝きは消えたまま。

現在はトップ下と偽9番の間のようなプレースタイルで、本職で自由を得たW杯では大活躍。

一方でレアル・マドリーにおいては、エンバペ、ヴィニの割を食いがちで、昨季は3列目でもテストされたがゴールは戻らなかった。

モウの4-2-3-1にはトップ下があるため、やや追い風か。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

6. エドゥアルド・カマヴィンガ

かつては無限のポテンシャルを賞賛されたが、軽率なミスがなくならず、バイエルン戦では敗戦に直結するレッドカードを喰らった。

既にチームでは「周りの仲間ほどチャンスは与えられない」とモウに直接宣告され退団を促されたが、あくまで残留にこだわる。

中盤の選手としては精神面の成熟が求められる。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

8. フェデ・バルベルデ

「サイドバックとしてプレーするために生まれたわけではない」という発言が監督批判と取られ、結果的には真っ先にアロンソに声を上げたひとり。

アルベロア政権下では輝きを取り戻し、シティ戦では圧巻のハットトリックを達成し「キャリア最高の試合」と賞賛されたが、チュアメニとのいざこざで流血沙汰に。

被害者ではあるがきっかけを作ったとして再び非難された。

カルバハル退団に伴い今季からキャプテン。

妻のミナ・ボニーノは、マドリードの中古マンションを買い、リフォームした上で賃貸をするビジネスを最近展開している。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

14. オーレリアン・チュアメニ

可も不可もないパフォーマンスが続いておりW杯でも存在感がなかったが、ミスは少なく、彼の不在(累積)が結果的にバイエルン戦の敗退に直結した。

それゆえ、チームが良ければ縁の下の力持ち、チームが悪ければ展開力が凡庸と叩かれる存在。

昨季はいざこざからバルベルデを突き飛ばしてしまい、テーブルにおでこをぶつけたバルベルデは流血。

両者共に50万ユーロという巨額の罰金を課せられた。

今季はそのバルベルデと4-2-3-1のダブルボランチの一角を仁義なく争う。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

15. アルダ・ギュレル

会長のお気に入りの一人で、昨季は「プレーメーカーがいないならアルダをピボーテに改造しろ」という無茶なリクエストがアロンソを苦しめた。

結果的にピボーテ適性は低くコンバートは失敗に終わったが、バイエルン戦では見事な直接FKを叩き込むなど、ひ弱さが消え一皮剥けた。

今季はベリンガムがトップ下の1番手で、ベルナルド・シウバの加入もあり、レギュラーポジションのない状態からのスタート。

マドリー人生を左右する一年になる。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

20. ベルナルド・シウバ

モウの強いリクエストにより加入。

筋肉質の多い中盤にIQをもたらせる選手としてもともと期待されていたが、ロドリ獲得失敗により、クロース、モドリッチ後不在のままのプレーメーカーとして期待は増した。

「地に足がついた性格」と謙虚な振る舞いが早くもチーム内に好評。

新加入ながら年長者としてリーダーシップも期待されている。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

27. チアゴ・ピタルチ

アルベロアが見出したプレーメーカーで、昨季終盤に一気に頭角を現した。

当初はそのアルベロア率いるフルハムへの移籍話が進んでいたが、ロドリの獲得に失敗するやいなや、モウが移籍にストップをかけた。

ベルナルド・シウバの控えとして今季は原則トップチームでプレー。

今でも父親の車で練習に通っている。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

7. ヴィニシウス・ジュニオール

クラブW杯のPSG戦、アロンソが彼にベンチスタートを告げたことが最初の伏線だった。

「トレントの負傷」という政治的な配慮でこの試合は結果的には先発するが、数年来プレーしていない右サイドでの起用。

オビエド、ヘタフェ、CLマルセイユ戦とスタメン落ちが続き、ヴィニの不満は募っていった。

そしてクラシコでの交代で、不満は爆発した。

騒動の謝罪文に「会長、ファン、チームに謝罪する」と書いたことも、意図的に「監督」を省いたと受け取られ火に油を注いだ。

バイエルン戦ではウパメカノに完封され、直後のベルナベウでの試合にはファンに謝罪のジェスチャーを見せた。

今やAirPods ProのCMに出演するなど、エンバペとCM出演数はほぼ変わらないほどの看板スターだが、マドリーメディアすら「万人に好かれる選手ではない」と評すなど、ファンの中でも好き嫌いが分かれる。

今オフは契約を延長。

会長の寵愛に応え、アンチを黙らせることができるか。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

9. エンドリック

昨季はゴンサロの台頭で居場所を失い、冬にリヨンへローン。

フランスの地で活躍しW杯に滑り込んだが、ノルウェー戦で決定機を逸し、評価を下げた。

放出の可能性もあったが現在では残留見込み。

リヨン時代に新たな適性となった右サイドとしても出番をうかがう。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

10. キリアン・エンバペ

昨シーズン序盤は得点力に欠けるチームを決定力で一人で支えたが、シーズン終盤に怪我で離脱中に恋人とサルデーニャ旅行をしたことで批判を浴び、退団を求める署名を集めるウェブサイトまで作られた(署名が自動で集まる仕様だったとも言われている)。

過去2シーズン、数字だけ見れば申し分はないのだが、チームが無冠ということもありエゴの強さを批判する声も。

いまだ抜けない「外様感」を払拭し、ファンに愛されることも必要かもしれない。

昨季膝を負傷した際には、チームドクターが健康な方の膝を間違ってMRI撮影してしまい、セカンドオピニオンを求めフランスまで行く羽目になった。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

11. ロドリゴ・ゴエス

昨夏はシティへの移籍が囁かれたが、最終的には残留。

アロンソに愛された割には期待に応えることができなかった。

3月2日のヘタフェ戦で前十字靭帯および外側の半月板を断裂し、年内いっぱいは欠場。

かつてはスター候補として持て囃されていたが、フロレンティーノはディオマンデを獲得し、明確に彼に飽きている。

怪我が治癒すれば放出候補。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

19. カルロス・エスピ

モウが、「0-0の時に放り込むターゲットマンが欲しい」と要望し、レバンテに契約解除金2500万ユーロを支払って獲得。

フルハムに移籍したゴンサロと入れ替わる形となった。

エンバペが純然たるセンターフォワードでない一方で194cmの長身とポストプレーに長けた彼はよりモウ向き。

エンバペからポジションを奪う可能性は低いが、引いた相手に苦労するのはモウのチームの恒例の悩みであり、出番は多そうだ。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

21. ブラヒム・ディアス

マラガ出身だがモロッコのルーツを持ち、アフリカネーションズカップでPK失敗し話題に。

アルベロア政権下ではヴィニとともにツートップの一角として起用され、3月の好調なチームの立役者に。

バイエルン戦2nd Legでも先発するなど評価が高かった。

マンチェスターでの経験から英語にも堪能で、新加入選手はほぼ例外なく彼のコミュニケーション能力に救われるナイスガイ。

オフに結婚式を挙げた。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

25. ヤン・ディオマンデ

これまで、レアル・マドリーの右ウイングは補完的なポジションであり、

フェデ・バルベルデやロドリゴといった本職ではない選手たちによってカバーされてきた。

クラブ史上最高額で移籍してきたこのアフリカ人ウインガーによって、右ウイングはチームの主役ポジションとなる可能性がある。

ロドリの獲得失敗は彼のせいではないが、獲得タイミングが重なってしまっただけになおさら期待は大きい。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

監督 ジョゼ・モウリーニョ

お騒がせ男が戻ってきた。

第1次政権ではペップ政権を終わらせ、その後の栄光の礎を作ったと評価されている一方、最終的にはカシージャス、クリスティアーノ、ぺぺ、セルヒオ・ラモスら主力のほとんどと揉めてチームが崩壊。

最後までモウ派だったのはアルベロア、カジェホン、エッシェンだけだったと言われている。

あれから時が経ち、昨季は2位ながらベンフィカはリーグ無敗(23勝11分)。

持ち前の堅守とカウンターアタックで、かつてのようにチームを立て直すことができるか。

強烈な個性と年齢による成熟のバランスが鍵。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

会長 フロレンティーノ・ペレス

悪代官を地で行くダークマター系79歳男性。

2年連続メジャータイトルなしの失態に加え人気者のアロンソを解任したことで、ファンは「フロレンティーノ辞任」とベルナベウで声を上げる事態に。

ファンの声を受け会長選挙を3年前倒して開催し再選したが、65%という支持率の低さはかつてほどその地位が盤石でないことを示す結果となった。

今季は大補強を実施したが、クラブ史上最高額のディオマンデ獲得にロドリのハイジャックをぶつけられ恥をかいた。

今季は自身の好みであるモウリーニョを招聘。

ジダンにもカルロにも渡さなかった補強権限を譲渡してまで結果に賭けている。

【読み物】シャビ・アロンソにとって今回のクラシコが重要である理由

みなさんこんにちは。

普段はnoteにて、レアル・マドリーという特殊なチームの流れについて書いています。

こないだの日本 vs ブラジル戦では、朝起きたらカルロの表情に関するつぶやきが軽くバズってました。


今日はカルロではなく、今のチームの話をしようと思います。

シャビ(チャビ)・アロンソ政権は、数字だけ見れば、リーガ首位、CLも3戦全勝と、順風満帆どころか、これ以上ないスタートに見えます。

にもかかわらず、レアル・マドリーにとって今回のクラシコは、伝統のライバルとの直接対決以上の扱いです。

The Athleticの記事は、アロンソの現在の状態は、「試合が始まったばかりなのにイエローカードをもらいそうな選手みたいなもの」と表現していました。

大げさに言えば、生きるか死ぬかみたいな扱いです。

「単なる3ポイントではない試合」「真実の時」などとメディアで報じられています。

絶好調チームがクラシコでバルサ撃破へ!みたいな気楽なテンションではありません。

今回はそのあたりの背景を、普段マドリーを追っていない人、あるいは断片的に追っている人向けに、お伝えしようと思います。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

特殊な船出

アロンソ・マドリーは特殊な形で始まりました。

通例であれば、新監督は7月中旬から新たなチームを率い、プレシーズンを経て、リーグ戦、CLに臨みます。

しかしアロンソは6月中旬から始まるクラブW杯から指揮を取ることになりました。

カルロ・アンチェロッティ前監督が昨季のリーグ戦終了とともにブラジル代表に就任したため、6月末という、本来クラブシーンがオフの日々からいきなり指揮を取ることになりました。いわばぶっつけ本番です。

大会後に改めてオフを迎え、新たなシーズンに突入という流れになったのです。

アロンソは、4年のカルロ政権の色が濃く残るチームを引き継ぎ、当初はやや苦労したものの、徐々に自分の色をチームに染み込ませていきました。

しかしユベントス、ドルトムントを倒して迎えた準決勝、欧州王者のパリ・サンジェルマンに0-4の大敗を喫します。

とはいえ、経緯が経緯だけに「就任間もないから仕方がない」と、当時はこの敗戦は仕方がないものと受け入れられました。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

ダービーが落とした影

改めて迎えたシーズン、アロンソ・マドリーはしばらく快進撃を続けます。

開幕からリーガは6戦全勝。

チームにはハイプレス、ボールの即時奪回の習慣がつき、「守備へのコミットメント」を会見で繰り返す羽目になった昨季のカルロ政権とは全く異なる姿でした。

一方で、すべてが順風満帆だったわけではありません。

その間、アロンソは「実力主義」を導入、特に両ウイングを中心に積極的に試合ごとにメンバーを入れ替えたのですが、第2節のオビエド戦とCL第1戦のマルセイユ戦でスタメンを外れたヴィニシウスがSNSにあからさまに落ち込んだ様子を投稿したり、交代時に不満を見せ憤る、といった事件もありました。

特に、マドリーにとって特別な大会であるCL初戦のマルセイユ戦でスタメンを外れたことは、ヴィニシウスにとっては相当ショックだったようで、アロンソは「翌日は(落ち込んでいて)話しかけられなかった」と話すほどでした。

ちなみに、ビセンテ・デル・ボスケ(アロンソが選手時代、スペインがW杯優勝したときの監督)は「アロンソは会見で思ったことを話しすぎ。そんなに包み隠さず話さなくてもいい」と最近たしなめたのですが、このあたりの内情を結構アロンソが会見場で素直に話していたことが理由であると思われます。

ロドリゴ、ブラヒムといった控え選手たちがこうした出場機会をあまり活かせなかったこともあり、ヴィニ、リーベル・プレートから加入のマスタントゥオーノが一旦レギュラーとして落ち着き、この騒動は収束します。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

しかし7節のアトレティコとのダービーで転機が訪れます。

前半は2-2で折り返したものの、セットプレーの拙守も重なり、後半はシメオネ・アトレティコが圧倒。アロンソの選手交代もチグハグで、チームが混乱してしまいました。

2-5という屈辱的なスコアで敗戦を喫するのです。

特に、肩の脱臼から復帰したばかりでコンディションが万全でないベリンガムをトップ下でいきなり先発復帰させ、それまで好調だったアルダ・ギュレルのポジションを右に回した采配は、「政治的な布陣」(ABC)と大きく批判され、後の会見等でも突っ込まれました。

この大敗はその後に暗い影を落とすことになります。

上層部は、アロンソ・マドリーは中堅〜弱小相手に「義務的な勝利」を挙げているが、ビッグマッチではどうなのか?という疑念を抱くようになりました。

ダービーの大敗で、マドリーがそれまで「なかったことにしていた」パリ・サンジェルマン戦の記憶がよみがえってしまったのです。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

パリ戦、アトレティコ戦と、強豪相手との試合だけを見ればどちらも大敗を喫しており、「ビッグマッチで勝てるのか」がアロンソ・マドリーの大きなクエスチョンマークになったのです。

また、フェデ・バルベルデの話題もこの前後でメディアを騒がせました。

いわゆるボックストゥボックスタイプで、ピッチをところ狭しと動き回るプレースタイルのバルベルデは、アロンソ・マドリーになってから中盤で輝きが消えたと話題になっていました。

そんな中、右サイドバックのカルバハル、トレント・アレクサンダー=アーノルドの負傷が重なり、バルベルデがやむなく右サイドバックに回る必要が出てきました。

バルベルデはこのことについて会見場で「監督の要望を拒否したことはない」としつつも「サイドバックとして生まれたわけではない」と、サイドバックのプレーは求められればするが、本意ではないという趣旨のコメントを残しました。

このコメントのニュアンスは絶妙で、「プレーを拒否することはしないが、新政権の布陣の基盤が固まる段階では本職でプレーしたい」というバルベルデの選手心理が出たものでした。

ヴィニシウスの件に加え、バルベルデが公の場で自分の希望ポジションをはっきり口にした件が重なり、上層部はアロンソへのリーダーシップへの疑問も生まれます。

「エゴの強いロッカールームを管理できるのか」という疑念が生まれている、と一部では報じられています。

アロンソは現役時代2度CLを制していますが、現在のチームは若いカマヴィンガですら2回獲得しています。カルバハルに至っては6回制覇しており、モドリッチ、クロース、ナチョ、パコ・ヘントと並び歴代最多です。

世の中の99%の監督よりも、選手のほうがすでにサッカーの世界では格が上なのです。

彼らに言うことを聞かせるのは、並大抵のことではありません。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

アロンソにのしかかるプレッシャー

現地では、27日のクラシコ、そして11月5日のアンフィールドでのリバプール戦が、アロンソにとっての「マッチボール」であると考えられています。

この2試合が、ビッグマッチで強豪とやれる力があるのか、現在のチームの試金石だと思われています。

先日のCLでは名門ユベントス相手に勝利(1-0)しましたが、直近6戦勝ちなしの相手だったこともあり「クラシコに向けてこれでは不十分」と、あくまでもクラシコこそがテスト本番、というのがメディアの論調でした。

ちなみに昨季のカルロも、ビッグマッチに勝てていない、という批判がつきまといました。

昨季もマドリーはこの時期のクラシコにおいて0-4の大敗を喫します。

「フリック・バルサはハイラインだから、エンバペやヴィニといったスペースの捕食者のマドリーの餌食だ」と言われている中での大敗で、チームに大きなショックをもたらしました。

その後、両チームは3度対戦し、スーパーカップでは再びバルサが5-2で大勝、リーガでは0-2から逆転され4-3で敗れ、コパ・デル・レイ決勝では1-2から延長戦に持ち込まれ、3-2で敗れました。

これらの結果のいずれも、特に最初の0-4が、船出したばかりのフリック・バルセロナの快進撃を勢いづけた感は否めません。

しかし昨季のカルロは、当時は欧州チャンピオン(23-24)でしたし、CLをマドリーに3回もたらしている監督です。信頼のベースが今のアロンソとは違いました。

アロンソの場合、勝ち点の上ではCL、リーグ戦共に優秀で、仮にどちらの試合も負けたとしてもラディカルな決断が取られる可能性は少ないです。

しかしレアル・マドリーはCLのクラブなので、ビッグマッチで勝てないとCLを獲得できません。

そのため、リーグ戦を確実に勝つことよりも、CLでの「最大火力」がどうか、のほうがどちらかといえば重要であり、そこが現在の上層部の懸念なのです。

フロレンティーノ会長にとっては「CLでチームが勝てるか」こそが重要であり、この2試合が、アロンソの周囲の空気と、今後の仕事のやりやすさを決定づける可能性が極めて高いのです。

レアル・マドリーは、2試合勝てないだけで「クライシス」とメディアが騒ぐクラブなので、勝利すればある程度批判は収まるのですが、「ビッグマッチで勝てない」という批判はビッグマッチの勝利でしか払拭することができません。

この2試合の後のビッグマッチはといえば、12月11日のマンチェスター・シティ戦を待たなければなりません。

機関紙であるMARCAも24日「ビッグマッチで結果を残さなければならないのは監督というよりも、昨季から結果の出ていない選手たち」と、矛先を微妙に監督から選手に移しつつも、「ダービーの大敗の後、アロンソがクラシコで自身のプロジェクトの堅牢さを示すべきという風潮があるため、バルサのほうがプレッシャーが少ない」と述べ、「クラシコこそが試金石」という風潮にはっきりと言及しています。

つまり、アロンソがマドリーの監督として「本物なのか」はもはやビッグマッチでしか測ることは出来ず、それがこれからの2試合なのです。

もちろんここで勝てば、アロンソのプロジェクトのこれまでの歩みの正しさが証明され、メディアは掌を返し、アロンソのサッカーの素晴らしさを語り尽くすことになると思います。

しかし仮にここで敗れた場合、「中堅以下には勝てるけども、ビッグマッチでは勝てないチーム」というレッテルを貼られ、アロンソ・マドリーは常に疑念の目線をメディアから向けられたまま、シーズンを過ごすことになるでしょう。

チーム得点の半数以上(28ゴール中15ゴール)がエンバペという、攻撃でのエンバペ依存も今以上に言われることになると思います。

他チームのファンの方は特に、まだ新監督になって2ヶ月じゃないか、と思う方も多いかもしれません。

しかし、レアル・マドリーというのはそういう世界に生きるチームなのです。

25-26 レアル・マドリー選手名鑑

みなさんこんにちは。

普段はnoteでレアル・マドリーの現地の空気感、その時々の流れを気ままに書いています。

新シーズンが開幕しましたね。

代表ウィークも明け、これからCLも始まりますし、また本格的な欧州サッカーの季節がやってきました。

今季のレアル・マドリーは大きく変化しました。

昨季はといえば、7年追い続けたエンバペ獲得にこぎつけ、CL優勝チームにエンバペが加わり、鬼に金棒ではないかといった論調がスペインでは支配的でした。

しかし実際には、引退したトニ・クロースの穴と、BMVR(ベリンガム-エンバペ-ヴィニ-ロドリゴ)と呼ばれた4-2-4の布陣を採用したことでバランスが悪く、久々のメジャータイトルなしという結果に終わりました。

もちろん若手を積極的に抜擢するフリック・バルサの大成功が重なったことも要因です。

この結果、4年間のカルロ・アンチェロッティ政権は終焉し、「カルレット」はブラジル代表へと旅立ちました。

そこで今季は、かねてから目をかけていた新進気鋭のチャビ(シャビ)・アロンソ監督を招聘し、全く新たなレアル・マドリーを作ろうとしています。

レアル・マドリーといえば、伝統的に選手が主体のサッカーをすることが多く、アロンソのように戦術を全面に押し出す監督は稀でした。

なので、これまでとはちょっと違うマドリーが見られるシーズンになるかなと思います。

とはいえ、レアル・マドリーが世界で最も政治的なクラブであることは変わりはなく、監督に与えられる自由度は相変わらず低いです。

そうした中で、アロンソ監督には新たな成功像が求められています。

レアル・マドリーは文脈と人間ドラマのチームです。

こうした複雑なチーム事情を少しでも理解できるように、この名鑑を今年も作りました。

良くも悪くもこれまでとテイストが違うチームになっているので、他チームのファンの方も第2の推しチーム候補としてふらっと見ていただければうれしいです。

それではどうぞ。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

1. ティボ・クルトワ

昨季は筋肉系の負傷や膝の違和感にやや悩まされたものの、世界最高のGKとして相変わらず圧倒的な存在感を見せた。

当たり前のように他のGKでは止められないシュートをセーブすることから、元バレンシア、マドリーのサンティアゴ・カニサレスは「彼はGKのマラドーナ、メッシ、クリスティアーノ」と絶賛する。

外国人選手ながら、選手が嫌がるテレビインタビューにも積極的に応じ、スポークスマンとしての役割も担っている。

新居を建築中で、現在の住居が450万ユーロで売却されることがすでに決まった。

新居は現在の8倍の広さがあり、10月に完成する。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

13. アンドレイ・ルニン

クルトワが健在だったこともあり、昨季は12試合の出場もさして見せ場なく終わった。

昨年契約を2030年まで延長し、年俸は2倍に。

寡黙な男として知られている。

クルトワの壁は高いが、じっとチャンスを待つ。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

2. ダニ・カルバハル

右膝の前十字靭帯、外側側副靭帯、膝窩筋腱の断裂。

文字にするだけでおぞましい負傷によって、右サイドバックながらバロンドール投票4位と絶頂にあった彼のキャリアは暗転してしまった。

大怪我にもかかわらず復帰はとても順調で、クラブW杯でピッチに復帰すると、9月には早くも代表に招集済み。

昨季のリーグフェーズのリール戦(1-2で敗戦)では、ハーフタイムに激昂して不甲斐ないチームに活を入れるなど、物怖じせず意見を言える存在で、チームの精神的支柱としての役割も大きい。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

3. エデル・ミリタオ

神はミリタオに冷たい。2年連続で前十字靭帯を断裂するという、サッカー選手に起こり得る最大級の地獄を味わった。

一昨年は左だったが、去年は右足。両足に手術跡を抱えることになった。

しかし、一昨年のもののほうが怪我の程度は複雑で、今回のほうが「クリーン」だとメディアでは評されている。

実際、復帰直後だが状態は良く、現状ではリュディガーをポジション争いでリードする。

完全復活の兆しか。見た目に反し声が高い。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

4. ダビド・アラバ

2023年12月に負った重度の前十字靭帯断裂(軟骨にも影響があった)および半月板の負傷からの復帰は困難を極め、昨年6月には極秘で再手術を受けたほど。

今年1月に382日ぶりに復帰したが、パフォーマンスは戻らず、事実上DFとしてはアテにできない状態だった。

今年4月は再負傷し、半月板をさらに手術している。

今季は契約最終年だが、ラモスの後釜として三顧の礼で迎えた経緯から年俸がべらぼうに高く(もちろんDFではチーム最高)、契約延長は絶望的。

今季はアロンソ新監督のもと、DFではなく中盤センターの控えからスタート。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

12. トレント・アレクサンダー=アーノルド

リバプールからの移籍はマージーサイドからの激しいヘイトを生み、入団会見でのスペイン語でのスピーチはマドリードでは歓迎されたが、地元では火に油を注いだ。

入団後しばらく低調で「早く目を覚まさなければならない」と早速スペインメディアから批判されていたが、第3節のオサスナ戦では高評価を得た。

カルバハルの存在が刺激になったのか、目の色が変わった感がある。

異国で、チームで最も地元民に愛されている存在との競争に挑む。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

17. ラウール・アセンシオ

ラウール・アセンシオにとって人生のスピードは早すぎる。

昨年11月9日のオサスナ戦、ミリタオが前十字靭帯を負傷し急遽出番が訪れると、彼の人生は一変した。

いきなりジュード・ベリンガムに素晴らしいアシストを記録し、一躍マドリーのセンターバックのレギュラーとなった。

7ヶ月後、クラブW杯では不振を極めミスを連発。

現在ではセンターバックの序列最下位に低下してしまった。

デビュー前にちょっとした「騒動」があり、裁判沙汰になっている。

背番号は今季から17に。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

18. アルバロ・カレーラス

ベンフィカから5000万ユーロで加入した左サイドバック。2020年までカンテラ(ユースチーム)に所属経験がある。

レバークーゼンではグリマルドというボール扱いに長けたサイドバックがおり、そうしたタイプの左サイドバックが新監督には必要と考えられ、獲得に至った。

早々にチームにフィットし、「すでに何百試合もこなしているようだ」とMARCAも絶賛する。

今季退団したとある名物選手の背番号を継いだ。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

20. フラン・ガルシア

メンディが怪我、カレーラスが加入前で不在だったクラブW杯では一定のパフォーマンスを見せたが、カレーラスが良すぎて今のところ出番が遠い。

アロンソからの評価は低くないが、使うより使われるタイプで、ボール扱いが重視されるアロンソ政権では古典的なプレースタイルがマイナスとなっている。

出番と反比例するように年々筋肉量が増加している。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

22. アントニオ・リュディガー

チームへの責任感から、半月板の痛みに7ヶ月耐えながらプレーしたが、「もう限界だ」とSNSに投稿し、コパ・デル・レイ決勝終了後に手術。外側半月板を数センチ切除した。

手術前はほとんどまともに走れない状態だったが、クラブW杯ですでに復帰。

トレードマークの膝を高く上げるランニングを披露するなど、順調な回復ぶりがうかがえる。

契約最終年であり、上層部は体にムチを打ってクラブのために試合に出続けたこれまでの貢献を評価しているが、高年俸もあり、ハウセンの勢い、ミリタオの復活次第では今季で退団も。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

23. フェルラン・メンディ

「守備面では世界最高の左サイドバック」とアンチェロッティに重宝されてきた守備に全振りのサイドバック。

一時期アルフォンソ・デイビスの補強が囁かれても(のちにバイエルンと契約延長)、アンチェロッティは彼をかばい続けた。

その結果契約延長を勝ち取ったが、未だに契約延長セレモニーが行われていないなど、現場とフロントの評価が極端に違う選手である。

ビッグマッチでの守備の安定感は魅力だが、アロンソ監督の戦術との折り合いが鍵となりそう。

左サイドバックはチームに3人おり、激戦必死。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

24. ディーン・ハウセン

ボーンマスから5800万ユーロを払って獲得したセンターバック。スペイン国籍だが父はオランダ人で生まれはアムステルダム。

197cmの長身に抜群の配球技術を併せ持ち、「ジャックポットを引いた」とクラブ関係者を喜ばせるセンセーショナルなパフォーマンスを見せており、加入早々ではあるがセンターバックの1番手。

セルヒオ・ラモスが憧れで、入団早々将来背番号4をつけさせてくれとフロレンティーノ会長に直訴し、その肝っ玉で名物会長を驚かせた。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

5. ジュード・ベリンガム

2023年に負傷した肩の脱臼を抱えたままプレーしていたが、限界を迎えクラブW杯後ようやく手術を実行。

新監督がチームを固める段階で不在というこれまでにないスタートとなる。

多芸ゆえに起用法が定まらない可能性もあるため、10月の復帰後、チームの大きな柱である彼の役割を確定させるかが重要になる。

アロンソは「セントロカンピスタ」(中盤センター)として見ているという発言も。

昨季アンチェロッティは1試合だけ彼を右サイドハーフで起用したが、クラブ内の重要人物のお気に召さなかったらしく、この起用法はお蔵入りになった。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

6. エドゥアルド・カマヴィンガ

昨季は3度の様々な怪我に悩まされ、リーガは19試合の出場のみ。

チームの重要なフェーズに立ち会うことができなかった。

直近でも左内転筋腱の完全断裂から復帰したが、新たに足首を痛めてしまい、アロンソ監督就任後まだピッチに立てていない。

弟分で自然体なキャラクターが愛されており、アロンソも、「彼はチームメイトに愛されていて、それがチームの結束を高める」と、彼の人柄を評価する。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

8. フェデ・バルベルデ

カルバハルの長期離脱とルーカス・バスケスの不安定なパフォーマンスにより、昨季は右サイドバックでのプレーが中心。

足首を怪我していた時期もあったが強行出場を続け、昨年はクラブW杯を省いても5000分以上の試合に出場した。

どんな監督でも重宝するタイプの選手だが、アロンソ政権下の戦術では持ち前のダイナミズムが活きず、窮屈そうという声が早くも浮上している。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

14. オーレリアン・チュアメニ

怪我人続出の影響で、昨季はほぼ半分の試合でセンターバックとして起用されたが、調子が上がらずベルナベウでブーイングを受ける時もあり、苦しい時間も経験した。

今季は序盤から好調。

3バックと4バックを入れ替える際も、彼のポジションを移すだけでよく、アロンソからも、「基盤となる選手」と高い評価を受ける。

母親がスペイン語の教師。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

15. アルダ・ギュレル

スター候補として獲得したにもかかわらず、アンチェロッティ政権下では出番が少なく、フロレンティーノ会長は忸怩たる思いをしていた。

昨季はコパ・デル・レイのレガネス戦では、守備を求められるあまり、その後のプレーが消極的になっているとアンチェロッティに叱責され、1ヶ月近く出番がなくなったこともあった。

前政権では右サイドで起用されてきたが、フロレンティーノ会長はかねてからトップ下であれボランチであれピッチ中央でプレーさせることを希望しており、今季からインサイドハーフにコンバートの上、レギュラーとしてスタート。

彼の「魔改造」の成否が今季のチームの大きなテーマとなることは間違いない。

かつて本職だったアロンソから中盤センターの極意を習得できるか。

19. ダニ・セバージョス

第2節オビエド戦後、突如Instagramに意味深なメッセージを投稿し移籍を示唆。

マルセイユと自ら交渉し、移籍話をフロントに持ち込んだ。

それを受け、クラブ間交渉はあっという間にまとまった。

移籍は目前だったが、セバージョス個人への提示条件が本人としては気になったよう(年俸が現状の半額という噂も)で、クラブ間合意後、移籍を1日考えたいと土壇場で心変わり。

その結果マルセイユがオファーを引っ込め、移籍は破談になってしまった。

希望の移籍金を譲歩するなど、移籍成立のため尽力したフロレンティーノ会長は激怒したという。

とはいえ、貴重なクリエイタータイプで、アロンソは強く残留を望んだとされる。

新たなダンスを白いユニフォームで見せられるか。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

7. ヴィニシウス・ジュニオール

バロンドール受賞の本命とされていたが、受賞を逃すと同時にピッチ上でも失速し、後半戦は不調に苦しんだ。

その不振から、リーガ第2節ではアロンソがいきなりベンチに置いたことで、「アンタッチャブルな存在はいないというメッセージだ」とメディアは騒いだ。

プレーエリアが本質的に重複するエンバペとの最適な共存の形も日々議論されている。

今夏の契約延長が既定路線だったが、交渉が難航している。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

9. エンドリック

昨季は大器の片鱗は見せたが、出場機会がかなり限られたこともあり、結果を残そうと空回りしてしまうシーンも多かった。

シーズン終盤に太ももを負傷し、オフに再発。復帰は10月とされている。

すでに結婚し、ハネムーンとしてオフに日本を訪れた。

ゴンサロ・ガルシアのトップチーム昇格を受け背番号が変更され、今季から9。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

10. キリアン・エンバペ

紆余曲折あった入団経緯もあり序盤はプレッシャーに苦しんだが、徐々に調子を上げるとリーガ31ゴールで欧州得点王を獲得。

センターフォワードのポジションにも徐々に馴染み、結果で批判を黙らせた。

その殺傷能力は格の違いを感じさせる。

今季は重要な局面でのゴールを増やしたい。

背番号9はやはり仮住まいで、今季から10。

スペインに1年しか住んでいないにも関わらず、どういうわけかスペイン語が非常にうまい。理由は全くもって不明である。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

11. ロドリゴ・ゴエス

夏を通じて移籍の噂がメディアを騒がせたが、移籍金も年俸も高く、さらには本人の残留希望が多くのクラブから敬遠され、残留。

クラブは彼の売却資金でアロンソに中盤センターをプレゼントしようと考えており、大物代理人ピニ・ザハビの力を使って売り込みをかけたが、空振りに終わった。

これまでは本職ではない右サイドで起用されてきたが、今季は左サイドでヴィニとポジションを争う。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

16. ゴンサロ・ガルシア

数ヶ月前までBチーム(レアル・マドリー・カスティージャ)の選手だったが、体調不良のエンバペに代わりクラブW杯でいきなり先発に抜擢されると、4ゴールを上げ大会得点王。

一気にトップチーム契約を勝ち取るシンデレラ・ストーリーだった。

怪我から復帰するエンドリックとセンターフォワードの控えを争う。

3人が争うセンターフォワードは「オーバーブッキング」と言われているが、勢いを持続できるか。

万能のプレースタイルが売りで、身長(182cm)の割にヘディングも強い。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

21. ブラヒム・ディアス

狭いスペースでこそ真価を発揮する技巧派アタッカーで、試合を変える能力の高さから「ジョーカー」と多くのメディアで表現される。

これまでは「ガラスの天井」に阻まれ、12人目の選手以上にはなれなかったが、開幕スタメンを勝ち取るなど、アロンソの評価は高い。

ロドリゴが左に回ったことで、今季はマスタントゥオーノとのポジション争いに挑む。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

30. フランコ・マスタントゥオーノ

次世代の「アルゼンチンの10番」として数年前からマドリーがスター候補生と目をつけていたクラシカルなゲームメーカー。

タイミングを見ていずれ獲得する予定ではあったのだが、今夏、突如としてパリ・サンジェルマンとの交渉が一気に進展。

ルイス・エンリケと電話をするところまで話は進んだ。

そこからパリを目の敵にするフロレンティーノは使者を次々にアルゼンチンに派遣。

なりふり構わず獲得に動き、結果的には6300万ユーロで獲得にこぎつけた。

クラブの期待は大きく、構想ではいきなり右ウイングのレギュラー。

入団会見で最高の選手を聞かれると「メッシ。僕はアルゼンチン人だから」と正直に答え、ファンがざわついた。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

監督 チャビ(シャビ)・アロンソ

現役時代、モウリーニョ、アンチェロッティ、ペップと錚々たる面々から指導を受け、レバークーゼンでは無敗優勝を達成。エリートコースを歩んできた。

これまでレアル・マドリーでは、アンチェロッティやジダンなど、選手を尊重するマンマネジメントに長けた監督が成功するとされてきた。

一方で、アロンソは自身のカラーがはっきりとある監督であり、「介入主義」であるとスペインメディアは言う。

チームをコレクティブ(集団的)にすることが求められているが、伝統的なレアル・マドリーというチームカラーから、組織的でもスターが目立つチームづくりも同時に求められる。

最大の問題は、現役時代の自分がピッチにいないことか。

レバークーゼン時代は3バックの使い手だったが、フロレンティーノ会長が4バックを好むことから、今のところは主に4バックを使っている。

Embedded Code: This block contains embedded code that has been disabled.

会長 フロレンティーノ・ペレス

7度のCL優勝を達成し、経済を見抜く目と圧倒的なメディアコントロールで王政を築く78歳ラスボス系スペイン人男性。

昨季はメジャータイトルなし。

加えて13億ユーロ以上を投じた、集大成的プロジェクトのスタジアム改修に大きな問題が発生。

スタジアム改修によってベルナベウをコンサート会場としてマネタイズする予定が、周辺住民との騒音問題が勃発。

規定のdB数以内にライブ音響を抑えることができず、住民と裁判にまで発展し、現在でも解決のめどは立っていない。

自身に降りかかる火の粉を振り払うため、人気者のアロンソに目をつけた。

監督を「必要悪」と考え、あくまで選手(と自分)が中心と考える人物だが、こうした背景からか今季は珍しく監督のカラーが全面に出るチームを志向している。