どうもこんにちは。
クラシコが今週末土曜、現地16:00、日本時間の23:00という見やすい時間に開催されます。
とても見やすいですね。
スペインではその週の一番面白いカードは現地22:00くらいに開催することが多いので、非常に日本人には優しい設定です。
それもそのはず、久保選手の所属するビジャレアルの開幕カードは岡崎選手の所属するウエスカでした。その次はエイバルです。ここには乾選手が所属しています。露骨です。
ラ・リーガは日本市場に力を入れています。ちょっと前にはラ・リーガのテバス会長も来日しました。
プレミアリーグがアジアで大成功して、非常に金満なので、ラ・リーガもそれに習え追い越せとばかりに頑張っています。
話がそれました。
今日はこんな感じで、極めて雑にクラシコについて両チームについてあれこれ話したいと思います。
ほとんどが私見です。
この記事は、「リーガ普段見てないけど、クラシコだし、23:00だし見てやるか」みたいな他リーグのファンの方向けに書いています。
私は普段noteで、マドリーがどんな道筋を辿っているのか、スペインでどんなことが話されているか、みたいなこと月4で書いているのですが、そこで書いているようなことを極めて雑にここで書こうと思います。
なのでマドリディスタ、バルセロニスタの方はこの後は読まないでください。
雑に書くと言ったので雑さに突っ込まれても困るからです。
コアなことを書く気はないのです。あくまでライトにいきます。
今どんな状況なのか
マドリーもバルサも、直近のリーグ戦で負けました。マドリーはホームでカディスに、バルセロナはアウェーでヘタフェに負けました。
こう書くと、「どちらもいまいちなのか」と思われるかもしれません。実際は違います。
バルセロナはまずまず調子は良いです。そしてマドリーは最悪です。
私はマドリディスタなので、あくまで遠目から見た印象ですが、バルセロナは、ピッチ外で死ぬほどごたごたにも関わらず、その割にピッチ内では安定しているという特徴があります。
昨季は途中就任したセティエンが選手の心をつかめず、8-2というすごいスコアでバイエルンに負けました。
しかしそれまでは割と平気でした。CLでは結構ドラマティックに負けることが多いですが、少なくともリーガでの戦いぶりはかなり安定しています。
バルセロナの最近の話を少ししましょう。
メッシの移籍騒動から振り返るとキリがないので、今日のニュースの話をします。
今日、選手側からバルセロナのフロントに送った手紙がリークされました。 キャプテンたち(メッシ、ピケ、セルジ・ロベルトら)が、「お前らの運営はなってないから、あくまで俺たちは選手の権利を守るからな」みたいな手紙です。
これは、COVID-19でお客が来なくなって減収のバルセロナが、サラリー減を企んでいることへの対抗措置です。 スペイン労働法とかの兼ね合いにより、双方の合意がちゃんとなされぬままサラリーを減らすと、下手するとフリーで出ていけます。なのでもともとバルトメウ会長に不満の選手たちは抗議しているのです。
その一方、バルセロナはCLの日、ピケ、テア・シュテーゲン、デ・ヨング、ラングレとの契約を延長しました。
あれ? ここでピケは、この手紙を選手間で書きながら契約延長したのか!2枚舌じゃないか、と突っ込まれています。
ちなみに、シュテーゲンの年俸は1800万ユーロと言われています。ベイルが1700万なのでそれより高いです。
そんな選手たちから信頼ゼロのバルトメウ会長は最近、不信任投票によってバルセロナのソシオ(会員)の裁きを受けることになりました。歴史上3度目の異例の事態です。
不信任投票が行われるためには約18000もの請願書(+ソシオの会員証の写し)が必要で、カンプ・ノウで試合日に集められる平常時ならともかく今は無理でしょう、、と思われてました。
ですが集まってしまいました。
11月の頭に開催されるソシオ投票で10000票以上かつ、2/3の不信任でバルセロナ会長は罷免されます。 現在バルセロナフロントはコロナウイルスがどうだから投票は危ないんじゃないか、とか必死にあがいていますが、すべて時間稼ぎだと思われています。
「バルトメウが不信任を回避するにはCOVID-19しかない」とどこかの新聞には書かれていました。
しかし、先程も言ったように、こうしたゴタゴタがあるのにピッチ上ではさほどそれが出ないのがバルセロナの強みです。
ロナルド・クーマン監督にはおそらく、コウチーニョ、グリーズマン、デ・ヨングといったバルトメウ政権が獲得した大物を軸にチームを作って欲しいみたいな要望があったのだと思いますが、今の所かなりうまくやっています。
メッシもいるのでいわゆるビハインドストライカー(セカンドトップ)の選手がメッシ、グリーズマン、コウチーニョと3枚いて、それを同時に使えというかなり無茶振りですが、いいチームに仕上がっています。
グリーズマンは本来のフォームではないと死ぬほど叩かれていますが、それ以外は順調です。 また、COVID-19の前に取っておいた何人かの若手がチームを活性化させています。特にトリンカオは注目すべきポルトガルの若き右ウイングです。
スアレスを出した後、クーマンが希望していたメンフィスの補強がなく、純然たるセンターフォワードがいない(厳密にはブライスワイトがいるが序列が低い)のがやや響きそうな感もありますが、ここまでは上々の船出です。
さて、、マドリーの話をします。
昨季リーガ勝ったんでしょ?と言われるかもしれません。そのとおりです。
しかしそのときのマドリーは、らしからぬ堅守にラモスがふてぶてしくPKを決め続けるという憎たらしい戦いが売りでした。
COVID-19以後中断後10連勝しますが、6つは1点差の勝利です。
ジダンはそれをわかっていて、新シーズンは攻撃に手を付けようとしましたがうまくいっていません。
代名詞の4-3-3を開幕戦から捨てて2トップを採用したりしましたが、うまく行っていません。
それでもしぶとくクルトワがタコの如く、8つ手があるんじゃないかみたいな獅子奮迅の活躍で勝っていたのですが、代表ウィーク開けでやる気も体力もないマドリーはカディスにホームで負けました。
リーガに明るくない方のために一応説明すると、カディスが前回マドリーとリーガで対戦したのはジダンが現役の最終年です。2部(以下)が常連のチームです。
それだけならまだよかったのですが、CLではCOVID-19の影響で10人メンバーが欠けるシャフタールに負けました。
最近のマドリーは得点が出来ないので、ビハインドになると極度に焦ります。それによりカウンターを喰らいまくった結果3失点してしまいました。 というよりもそもそもシャフタールを舐めきったメンバー構成だったのも事実です。
マドリーというのは数試合勝てないだけでクライシスとか言われるところで、MARCA、ASといったマドリーのことばかり年中書いている新聞によって、監督が危うい、とか死ぬほど書かれます。今まさにその状態です。
マドリーは仮にバルセロナに負けたとしてもジダンを解任する気はあんまりありません。
というのもこの後もCLのボルシアMG、インテル戦が続けざまにやってくるからです。
それとフロレンティーノ会長はジダンが大好きなので、タイトルの可能性を失うわけでもないのに変えることはないだろうと言われています。
しかし、「ジダンが自分からやめちゃうんじゃないか」とか変な心配も一部でされています。
そんなわけで、ジダンはカンプ・ノウでのクラシコには結構今後がかかっています。 しかし、ジダンは監督になってからカンプ・ノウでのクラシコには負けたことがありません。2勝3分で、これはミゲル・ムニョスという昔の伝説的監督の4勝に次ぐ良い成績です。
さて、大体両チームの背景は話しました。明日の話、つまり誰が出るの?という話をします。
マドリーはまず出れないのは、アザール、カルバハル、ウーデゴーアです。これは確定です。 アザールはCLのパリ戦でムニエに蹴られた足首の怪我の影響が長引き、約1年マドリーでまともに試合に出れていません。 ラモスは左膝を先述のカディス戦で痛めましたが今日は練習しています。彼のことだから張ってでも出るでしょう。
バルセロナはシュテーゲンが怪我でいません。ジョルディ・アルバも間に合うかも?とも言われていますがかなり微妙なところ。 あとの人は大体出ると思います。
注目選手は?みたいな話をよくされるので一応挙げると、 マドリーはヴィニシウスです。ドリブルはすごいがシュートが、、と延々言われてきましたが、最近は成長しています。リーガではマドリーの6ゴール(そうです、5試合で6ゴールです)のうち2ゴール。CLシャフタール戦でも途中出場ながら1点取りました。 前回のベルナベウクラシコでも得点しているだけに、マドリーの得点は彼にかかっています。
バルセロナは…もっと詳しい人に聞いてほしいですが、私が挙げるなら出たらトリンカオです。アヤックスから獲得したセルジーニョ・デストも、本職は右サイドバックなのにアルバの左サイドバックを本職でないのにかなりいい感じでこなしているので、彼にも注目です。
そしてもう一つ。このクラシコは初のCOVID-19後のクラシコで無観客です。 カンプ・ノウではありますが、いつものあの熱気はありません。FIFA(EA SPORTSのゲーム)の技術を応用したというバーチャル観客と音声システムにより歓声は上がりますが、お客はいません。
こんなところです。 このあたりを踏まえて見れば、かなり楽しめると思います。