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モドリッチ、2023年まで契約延長へ

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MARCA。

モドリッチは自身のストーリーを書き続けることに。

モドリッチはロシア相手に4度目のW杯行きを決め、

彼自身のフットボールがマドリーを納得させ、来季も契約へ。

モドリッチは既に2022のカタールW杯を次の目標としており、

レアル・マドリーは近々、2023年6月23日までの契約を準備することに。

モドリッチはマドリーのシャツで11年を過ごしており、

これは特別な人間にしか達成できない記録。

バルベルデの台頭やカマヴィンガの加入は、カゼミロ、モドリッチ、クロースの代役を意味するものの、

マドリーの3連覇を達成したトリオへの信頼は揺らがず。

ヴィニ、大幅昇給へ

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MARCA。ヴィニシウスは、ギャラクティコな契約延長へ。

ヴィニシウスは2025年まで契約があるものの、昨今の活躍により契約の見直しへ。

ヴィニシウスは現在マドリーの中で最も年俸が低い選手の一人も、現行市場価値が倍加した以上、

年俸もそうすべきという考え。

ヴィニは現在総額350万ユーロを受け取っているものの、契約延長で総額1000万ユーロを超える見通し。

マドリーはヴィニが購入金額の4500万ユーロから、価値を3倍程度上げたと考えており、

彼の昇給は問題ないという考え。現在の7億ユーロから、契約解除条項も上昇する見込み。

クラシコが日本時間23:15ととても見やすい時間なので極めて雑にこれまでの背景とかの話を(またまた)します

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どうもみなさん、こんにちは、こんばんは。

大谷選手の活躍はすごかったですね。

日本代表の試合を見て、大谷選手がサッカーをやっていたらすごかっただろうなと思いました。

私は野球も好きです。たまに見ます。

イチロー選手が引退したとき、アメリカのメディアが、baseball-crazed nationと日本のことを表現していたのが強く印象に残りました。マイルドに言えば、野球に熱心な国、とでも訳せばいいでしょうか。

アメリカに言われるんだから、相当なんだと思いました。

その意味で言えば、スペインは間違いなくfootball-crazed nationと言えます。

社会に対してのサッカーの位置づけ、熱量はイタリアと並び、他のヨーロッパの国と比較しても高いと思います。

私がこれを書くのは、その熱量が日本に十分に伝わっていない気がするからです。

スペインサッカーという一大文化が日本に広まり、かけもちでも良いのでレアル・マドリーのファンが増えてほしいというのが私の願いです。普段はレアル・マドリーを主語に、その熱量を伝えるnoteを書いてます。


気になる方はググってください。以上宣伝でした。ごめんなさい。


ともあれ、そのためにこの試合がどういうコンテクストで行われ、今どういう位置づけかを、知る限り、かつ極めて雑にざっくりお伝えすることをしたいと思います。

なので両チームのファンの方は読む必要はありません。

ではいきましょう。


さて今回のクラシコですが、メッシがいません。

クリスティアーノとメッシがいない久々のクラシコ、というのが位置づけとしてまず言えるでしょう。

バルセロナにメッシがいなくなったのはなぜかと言われれば、それは今バルセロナにお金がないからです。一応両チームのお金の話も、メッシが出ていったことに関係するので少しさせてください。

バルセロナが財政難!とかいうと、マドリーも◯百億の借金がある、とバルセロナメディアに書かれ、それが日本に伝わったりしますが、それは側面の切り取りです。

マドリーの借金は基本的にはスタジアムの改修費用(5億7500万ユーロ)がほとんどです。コロナの影響でそれ以外の借り入れも若干ありますが、主にはそれです。

事実、コロナ以前はそれ以外の借り入れはゼロでした。

サンティアゴ・ベルナベウは現在改修工事を進めながら新たにオープンしました。既に再稼働しています。

来年には終わる予定です。

まあそうですね、マイホームのために長期ローンを組んだとでも思ってください。


その一方で、バルセロナは違います。

バルセロナは先週からソシオ(会員)総会をやっています。株主総会みたいなものだと思ってください。

先週から、というのは、年1の総会を先週末に開催したところ、3PMから試合の時間までやった挙げ句終わらなかったからなのです。

そんな事態は私が知る限り聞いたことがありません。

その中で彼らは自身のことを、Technical bankruptcyと表現しています。

正確な翻訳は難しいですが、bankruptcyは破産という意味です。

彼らはだいたい15億ユーロの借金があって、20-21シーズンは5億5700万ユーロの純負債を計上しました。

数週前には、ゴールドマン・サックスからの5億7500万ユーロの借り換えを行いました。

その結果、1年半以内に返済期限を迎える借金を10年で返済できることになりました。

要するに、15億ユーロ借金があって、1年半以内に支払い期限があるものが先述の額くらいあって、

借金を払うために借金をしようという感じです。

この話をすると長くなってしまうのでやめますが、まあそんな感じです。

詳しく知りたい方は色々調べてみてください。


このままだと永遠にピッチの話にいけないので、そろそろ本題の話をしましょう。

そんなバルセロナですが、ピッチ上では現在の調子は上向きといえます。

それはアンス・ファティというとてつもない才能が帰ってきたからです。

私はアンスは怪我なくフルでシーズンを通せば30ゴールすると見ています。

そのくらいの才能です。

バルセロナはメッシがいなくなり、デンベレも離脱中と、サイドからしかける選手がおらず伝統の4-3-3が機能せず苦戦していました。バイエルンには0-3で負け、ベンフィカにも0-3で負けました。

しかしアンスの復帰と、右サイドバックのデストをウイングに上げる策が機能し、先週は好調のバレンシアにいい形で勝ちました。

アンスは膝の半月板の手術を去年だけで4度していて、フル稼働は難しい状態です。

彼を温存した直近のカンプ・ノウでのCLディナモ・キエフ戦は中2日ということもあり苦戦しました(結局後半は使いましたが)。

クラシコはバレンシア、ディナモに次ぐ週に3度目の試合なので、おそらく60分くらいで替えると思います。

バルセロナは現在若いタレントが多く出ていて、クーマンは躊躇なく若手を抜擢することが(それなりに)評価されています。

現在は17歳のガビというタレントが出てきました。次のチャビみたいな扱いを受けています。ちょっと荒いですけどね。

東京五輪で話題になったペドリは酷使が祟ったのか怪我をしているので多分出てくると思います

なので注目はダントツでアンスと、その次にガビかなと思います。

あとはオランダ代表をEUROで見なかった方はメンフィスを見てほしいです。

ユナイテッド時代のイメージがあるかもしれませんが、現在はとても器用な万能センターフォワードです。

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マドリーはどうでしょうか。

レアル・マドリーはご存知の通り、夏にエンバペの獲得に失敗しました。

ジダンがやめました。あとラモスが去りました。あとヴァランも。

自分で書いていて思いますが、前の行は割とえげつない行です。

とはいえ状況が悪いかと言うとそんなこともなく、カルロ・アンチェロッティを再び監督に迎え、

ジダンの(第2次政権の)守備的なサッカーから攻撃的なサッカーへの転換がうまくいっています。

さすがに疲労が溜まってきていて、代表ウィーク前はCLでシェリフに負け、お得意様のエスパニョールに負けるという連敗だったのですが、マドリーのカルロの信頼はゆらぎませんでした。

先程も言いましたがスペインはfootball-crazed nationです。マドリーで連敗するとだいたい紙面には監督解任という文字が出ます。今回はそれまでがよっぽどうまくいっていたので、その文字が出ませんでした。

マドリーの好調の主たる要因はひとつはヴィニシウスの得点力の増加です。

あの速いけどシュート決めない人でしょ?と思った方、それが今年はカルロの指導により決めるようになりつつあります。0-5で大勝した直近のCLでも2ゴールしました。

リーガの得点ランキングは現在トップはベンゼマが9ゴール、オジャルサバルことオヤルサバルの6ゴールを挟んで3位がヴィニシウスの5ゴールです。

なので、今回のクラシコはヴィニシウス vs アンス、みたいな捉えられ方もよくされています。

得点ランキングトップのベンゼマの話もしなければなりません。

ベンゼマは33歳にして現在最高の状態です。おそらく現在世界最高のストライカーでしょう。

彼を見るだけでも今回のクラシコは見る価値があると思いますね。

ヴィニシウス、ベンゼマに並んで好調の要因は、中盤の若返り、主にバルベルデです。

マドリーは長らくカゼミロ-モドリッチ-クロースのCL3連覇トリオの時代が長く続きましたが、カルロは常々チームをよりヴァーティカル(直線的)にしたいと語っており、縦に上下動するいわゆるボックストゥボックスタイプのバルベルデにチームの中心が移りつつあります。まだ控えですが、新加入の18歳のカマヴィンガもフレッシュな風をチームにもたらしています。

直近の試合では久々のカゼミロ-モドリッチ-クロースでした。バルベルデはクラシコに温存とみられていましたが、0-5で勝ったのでカルロがどうするかが注目です。

カゼミロ、モドリッチ、クロースはマドリーでも重鎮中の重鎮で、ベンチにおけばそれだけで大ニュースです。

0-5で勝ったチームをいじるのは難しいので、今回はバルベルデは別のポジションをやるか、サブからにするか、どうするでしょうか。

ジダンは彼を右ウイングにおくこともありました。

他のリーグを見ている(主にプレミア)方向けに、あいつどうなったの?というビッグネームの話を最後にします。

アザールは出ても途中からです。今節から復帰ですがカルロは(先発)起用は難しいと言っていました。

出れば初クラシコになります。

アグエロは長い膝の怪我が明けたばかりで、こないだのCLでちょろっと出ただけです。サプライズがなければベンチからでしょう。

ベイルは怪我してます。コウチーニョは相変わらず馴染んでません。アラバはめっちゃ馴染んでます。


欠場者を言うと、バルセロナはデンベレ、ペドリ、そして怪物センターバックのアラウホが使えません。

ジョルディ・アルバは怪我をしてますが痛み止めを打って強行出場する見込みです。

マドリーはベイル、セバージョス、イスコ、ヨビッチが欠場します。カルバハルとアザールは怪我明けなので招集はされていますがどうかなという感じです。


試合の見どころですが、まあシーズンの序盤ですし、今の背景をもとに見れば普通に見れば良いかなと思います。

試合に負けたほうの監督もおそらく解任はないでしょう。

負けたらクーマン解任じゃないの?と思われるかもしれませんが、クーマン解任には1200万ユーロの支払いが必要らしく、会長のラポルタはなんだかんだクライシスになってもごまかすことを続けています。

なのでよっぽどの結果でなければしないし、多分出来ないでしょう。


最後に、そして今回は久々の有観客クラシコです。

最近入場者が伸び悩んでいますが一応満員まで入れていいことになりました。

カタルーニャ語でのメッセージとかも予定してるらしいです。

先程も言いましたが、クラシコはfootball-crazed nationのスペインの一大お祭りです。

それがきょう、日本時間の日曜23:15というとても見やすい時間にあるんです。

ぜひお祭りを楽しんでください。では。